Home > マメルリハ > スワロがやって来た1

スワロがやって来た1

 

「こんなん言っていいのか分からんけど、スワロ連れて帰らへん?
代わりになるとは思ってないけど、気持ちを落ち着かせるものも必要よ」





そう言われた時、何もさくらの代わりにはなれない、無理...って泣けた。


仕事が忙しくて、一段落付いたら遊びに行くと言っていたcup家に
結局傷心の旅のように行くことになった昨年の夏。

羽ちゃんは、その後何も言わないまま、
「はい、スワロ」と白いすーちゃんを手に包ませてくれた。



スワロのことは、ずっと前から知っていた。
でも「怖い」「噛む」と言われて、前は一度もさわれなかった。
すーちゃんって、こんなに小さかったっけ。

手の中で小さくキューキュー鳴く女の子は、やっぱりかわいかった。



家に帰ってから、いろいろ考えた。
女の子がいる暮らしっていいな・・・


実は、さくらがいなくなってから、いちろうも変わってしまった。
あんなに好きだったおやつバスケットも思い出さない。
決してさくらと仲が良かったわけではないけど、
心なしかさみしそうにぽつんとしている。
そんないちろうをひとり置いて、私は仕事に行かなければならない。

いちろうには、いつもさくらが一緒だった。
ケージを隣に置いて、実家に預けるときもいつも一緒だった。
鳴き方まで、いちろうはさくらそっくりになって、私でさえ時々聞き分けられなかった。

そのさくらがいないと、いちろうも心もとなくなっている。
もう違う鳥になってしまったみたい。
同時に2羽失くした気になった。
たまらなかった。


羽ちゃんに、おそるおそる、スワロを迎えたいと言ってみた。
でも「欲しい」とは言えなかった。
だって、大切な小鳥。
精一杯言ったのが、「すーちゃんを貸してもらえない?」という言葉。



「もちろん!最初から言ってたやん。さくらちゃんに似てるからって」




そうして、再びcup家をたずね、持参したキャリーにスワロを入れてもらい、
気に入っていたブランコ、オリンピックリング、鈴とエサもお嫁入り道具として入れてもらった。



あと少しで名古屋駅に着くときに

「言っておきたいことがあるねん」と羽ちゃん。



「渡した以上、何があっても、たとえ明日スワロに何かあったとしても
私はそれがスワロの運命だと思ってる。
だから、スワロに何かあっても、決して私に悪いとは思わないで。
他の人には絶対に渡さなかった小鳥よ。
がんばってね」




涙が出た。

こんな大切な小鳥を、
私は友人のためにポンと渡すことができるだろうか。


長年なじんだ家を離れて、
突然京都に来ることになったスワロ。


絶対絶対幸せにしようと誓った。
スポンサーサイト

Home > マメルリハ > スワロがやって来た1

タグクラウド
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード

Return to page top